はじめに 〜10年先のICT産業の姿を追いかける!!
変革はiPhoneから
2008年7月11日iPhoneが発売された。新しいモバイルビジネスモデルの始まりを象徴するイベントだった。既存のコンテンツ流通ビジネスモデルへの一石を投じる動きとして注目したい。
一方で、昨年11月にGoogleが携帯電話向けソフト郡「Andoroid」を無償公開した。Googleの動きは、近いうちにAppleのiPhoneを上回る大きなインパクトをもたらす水面下で潜行する動きとして無視できない。
Google 対 Microsoftの新たなプラットフォームの争奪戦
ただ、こうしたGoogleの野望を制する動きは、既に米国Yahooの買収を巡るGoogle 対 Microsoftの争奪戦に現れている。この争奪戦の背景にはソフトウェアビジネスの収益源が、従来Microsoftが収益源としていたWindows OSからWebプラットフォームにシフトしようとしている業界の地殻変動がある。
Google 対 Microsoftの対立・競争の動き。これは、グローバルなICT産業の競争ルールの変貌を示唆していると見ている。まさにグローバル規模で全ての産業基盤のWeb2.0化が現実のものになろうとしている。
僕は、かつて1990年代後半、2010年の情報通信産業の姿が通信・放送の垣根がなくなるハード・ソフト分離、固定通信・モバイル・放送・インターネットからのマルチアクセス型の情報通信・メディア世界の到来を予見した。
10年後には通信・メディア・ITサービスの垣根はない
しかし、2010年がすぐそこに見えてきた現在、2020年を展望したとき、もはやそこには、通信・放送・OS・システムソリューション・アプリケーション開発・コンテンツといった20世紀・縦割り型のビジネス境界線は存在しないだろう。
2010年頃に大きな変化の波となって到来するであろう、ゆったりと引いては返すICTの海原を前に、浜辺のビーチパラソル下でバーボンを片手に寝そべった気分で、眺めて行きたい。
次回以降は、このブログで私が所属する組織とは関係のない独立した立場で、ICT産業や金融市場の変化の揉まれながら企業経営に到来する波、M&Aや事業再編を後押しする金融・証券市場の変化の波についての私的なつぶやきを綴ってみようと思います。
夏の海は暑い照り返しの中でiPhoneの登場などで賑やいでいる。でも、2〜3年後に大きな津波の到来を予感させる不気味な濃いブルーの波を眺めながら・・・・
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