持株会社論議ならぬ、持ちカビ会社論議!

今日は、あるモバイル関連のベンチャーキャピタリストの人達との飲み会があった。大企業事業会社系や独立系なども様々。各人のバックグランドも様々で人と人の繋がりを大事にするコミュニティーなので楽しい!
話題の共通テーマはどうしたら事業を育てられる投資ができるかだ。日本経済は構造変化の途上なので市場動向は金融も実業も一寸先は闇だ。こういう時代は、グローバルなテクノロジートレンドのちょっとした変化や、ユーザーのウォンツの変化、本当の実力を持った若手ベンチャーの掘り出しなど実業の市場トレンドの変化を掬い上げることが大事だ。

ところが、日本企業は最近の合従連衡でやたら持株会社化した。持株会社は本来、傘下事業会社のバリューアップをするファンドマネージャーの役割をはたさなければならない。
ただ多くの持株会社は市場の動向を見ない、キャピタリストならぬ持ちカビリストになってカビが生えている、ということで話題になった。
そう、持ちカビ会社の傘下にある事業会社のR&Dセクションや気心のある若手は、市場との繋がりがビジネスとして持てず死蔵されている訳だ。

脱・持ちカビリスト宣言が、今日の飲み会の合言葉になった。経済がどん底を迎え企業再編が更に加速しそうな2009年のサバイバル・テーマにしてもいいかも知れない。持株会社は何のために設立するのかの本質を考える必要がある。証券アナリストを経験したことのある私としても、持株会社化は、傘下の連結子会社の個別財務諸表を情報開示を非公開化し、経営実態を隠す点を懸念していた。株主・投資家の立場からみても真のIR活動に逆行する道具になっているのだ。
あともうひとつ足りないのが、有力な若手ベンチャーと市場を繋ぐ知恵繋ぎの横軸での用心棒役。ハンズオンの重要な要素だと思う。
これは、まさに私がやろうとしていることだ。ここのブログでもこうした繋がりができればいいと思っているので、どしどし書き込みをして欲しい。書き込みじゃ具合悪いならば、こそっとメールを送って欲しい。私も色々な他のエントリーにお邪魔する。

明日は、京都に出張する。京都には目先のトレンドにぶれない筋の通った優良会社が多い。筋が通っていることも大事だ。楽しみだ!