閑話休題:チベット紀行回想(2006年9月、青蔵鉄道でのラサ訪問の写真を整理)

既に3年前になるが2006年9月、中国青海省チベットラサ市を結ぶ全長2000キロの青蔵鉄道が2006年7月に開通した直後、青蔵鉄道でラサを訪問した時の写真を整理してみた。
思えば、標高5000メートルのクンルン山脈の峠を越えて、標高4000メートルのチベット高原を走る荒涼とした道は、1400年近く昔、玄奘三蔵が天竺(インド)に仏教の経典を求めて苦行しながら旅した道。おそらく光景は1400年前と変わっていないだろう。そこを、近代化した今、最新鋭の鉄道で一気に駆け抜けるのは圧巻だ。
3年前のチベット訪問後、不幸なチベット暴動が起き、当時見た寺院の光景がそのまま温存されているかどうかは分らない。
ただ、3年前に印象的だったのは、ラマ教寺院の若い僧侶も当たり前のように携帯電話を使っていたり、街中のインターネットカフェでは若者が対戦ゲームを興じていたこと。もはや情報通信が世界に行き渡る時代に世界に辺境はなくなったと思ったことだ。ICTは着実に国境、辺境を越えて距離と時間軸をなくした新しい世界を作っていくことを痛感する。
(↓写真1:青海省のゴルムドから標高5200メートルのクンルン山脈のタンラ峠に向けて、標高差3000メートルを登る青海鉄道)

(↓写真2:ラサ郊外の寺院からの山並み。ラサ市が標高3800メートルなので周りの山々は5000メートル級)

(↓写真3:ラマ教寺院の白壁。壁の白と空の青のコントラストが美しい)

(↓写真4:ラサ旧市街のパルコルから見たポタラ宮

(写真5:ラサ旧市街・ジョカン寺の前のタルチョー)

(写真6:ラサ旧市街の人々)

(↓写真7:セラ寺での経典の問答訓練光景)

(↓写真8:ポタラ宮。本殿までの200〜300メートルの標高差を登るのは正に高山登山)