アジアの時代 〜これからの若者の仕事

週末に、珍しく大学の同級生と地元で夕食を共にして飲んだ。
彼は、某エレクトロニクス系メーカーでアジアを中心とした海外営業で中国、台湾、シンガポールなどを飛び歩くアジア通。
その彼と話をしていて、ここ10年間で、シンガポールや香港、上海のバーなどで働く20代の日本人の女の子の数が急速に増えてきていると言う。
彼女らの目的は、日本で働き口がないのでアジアの自己研修と称して、働きながら英語、中国語の勉強をしているそうだ。バーターでアジアで日本語を教えている人も多いと言う。まだ日本の技術力の高さが残っている証左だろう。

確かに今の時代、20代の新卒の若者にとって、成長の止まった日本での就職先はどんどん減ってくる。今後とも衰退していく日本での雇用機会はどんどん減っていき、アジアでは人手不足で労働重要が増すことは確実だ。

その中で、若い女性は、どんどん日本を飛び出してアジアで仕事を見つけているというのだ。

英語と中国語を操りながら、これからの若者はアジアで就職先を探していかなくてはならない時代が、目前に来てしまっているという話。

これからの10年は過去の延長での日本の経済成長は続かず、アジア圏を巻き込んだ想像できないような変化が起こると肝に銘じておく必要がある。

中国の実力が巨大化せず日本の技術力の高さが残っているうちに、アジアの産業需要を日本に取り込む橋頭保を築くには、女性の登用が本格化していない日本からアジアに優秀な女性が飛び出してゆくことで、共同生産プラットフォームの構築に向けての新しい架け橋が築かれるかもしれない・・・・・・と思ったりした。