書評
「完全網羅、起業家マニュアル」の著者、ガイ・カワサキ氏は、アップルコンピューターの草創期のエバンジェリストをした後、シリコンバレーで様々なPC企業をたちあげ、のちに、ベンチャーキャピタル「ガレージ・テクノロジー・ベンチャーズ」のCEOを務めてい…
今年初めの1月2日付のエントリーで、2010年は日本のGDPが中国に抜かれて世界第3位に転落する大きな転機を迎えるなど、日本企業を取り囲むグローバルな競争ルールは一変していると述べた。その中で、日本企業は、贅肉を落とした縮小均衡と新たな成長という一…
2009年の回顧 ここ1ヶ月近くブログを更新しないまま、2009年末を迎えてしまった。このブログでは2008年7月のiPhone登場を切っ掛けに基本的にクラウド時代のICTを中心としたビジネスモデルのあり方をテーマとしてきたつもりだが、1年を振り返って見ると、プ…
以前に、ここのブログで紹介した妹尾賢一郎氏が書いた「技術力で勝る日本がなぜ事業で負けるのか」をもう一度読み下したので、概要をメモしておこうと思う。8月11日付のブログでMOTの視点から見たプロダクトイノベーションを実現するためのキャズム(死の谷…
春山昇華氏が書いた「社会主義化するアメリカ」を読んだ。リーマンショック後様変わりした世界経済の先導の主役、その中で埋没する日本のポジションの立ち位置を金融資本市場の視点から捉えなおしておくには参考になる本だと思う。米国経済を代表する自動車…
クラウド時代に求められる高度な情報処理リテラシー情報洪水の中で迷子にならないためには、情報の出し手と受け手の双方にクラウド時代にあった高度な情報処理リテラシーが求められると改めて思った。9月25日に30年近くに渡ってジャーナリズムの視点からデジ…
日本は米国に次ぐ世界第二位のソフトウェア生産国であるにも関わらず、ゲームソフトを除くと海外に輸出されるソフトウェア製品は皆無に等しい。日本のIT企業ではゼネコン的なシステムインテグレーターは多数存在してもグローバルベースでビジネスとしてのソ…
役人も責任とらないし大企業も役人と化し責任とらない。だから誰も気付かないまま衰退の道をまっしぐら・・・なんていう今の日本の閉塞感についてのやりとりがTwitterであった。日本の活力ある再生について考えてみた。 そんな中で、いよいよ衆議院選挙を明…
いよいよパラダイム・シフトに向けたプロダクト・イノベーション待ったなし クラウドコンピューティングもいよいよ本格的な事業化のフェーズに入ってきたと思う。 因みに、クラウド・コンピューティングとは、これまでのクライアント・サーバー型コンピュー…
創造的破壊、私が好きな言葉だ。この言葉について久々に頭の中を覚醒してくれた本が渡辺弘美著「ウェブを変える10の破壊的トレンド」。既に概略は知っていることが多かったが、押さえておくべき先端技術トレンドを気持ちを高ぶらせながら頭の中に整理してく…
昨日のエントリーで新興国対応とソフトウェア化への対応が日本経済の構造的な課題だと書いた。クラウド・コンピューティングの進展はグローバル・ネットワーク経済化とシステムのオープン化を急速に促す。こうした中でガラパゴス化してしまった日本の電子情…
3月23日付の日経エレクトロニクスで「ユーザー参加の開発が大量生産ビジネスに変革を迫る」という特集が気になったので思うところを書いてみる。ガラパゴス化する製造業を脱するためには、今後、企画、開発、製造のすべての段階でオープンな環境の構築が不可…
元リクルートのホットペッパー事業部長で同誌を4年で売上高約300億円、営業利益約100億円の事業に育て上げた平尾勇司氏が体験談として書いたリクルート式「楽しい事業」の作り方、Hot Pepper 〜ミラクルストーリーを読んだ。そこから分かった儲かるネットビジ…
遅まきながら湯川鶴章氏の「次世代マーケティングプラットフォーム」(2008年10月6日発刊)を読んだ。今の広告メディアの概念は大きく変わると再認識した。 もはや次世代の広告市場は、「電通 vs Google」でもなく、ましてやGoogleが独り占めできるプラットフ…