2009-01-01から1年間の記事一覧
経済の活力の源は、個々の企業家の創造性とバタリティだと思う。大企業は知らず知らずのうちにコングロマリット・ディスカウントに陥っていて、社内調整に莫大なエレルギーを取られてしまう。そのためバイタリティがそぎ落とされたり、何が創造性の原点なの…
久々に金融ネタを少し。4月16日の日経平均株価は日中9030円の高値を付けたが引け値は8755円で9000円の壁は厚いようだ。私が信頼している春山昇華さんのブログ「おかねのこねた」の4月15日付けのエントリー「投資判断:日本株売却」が目に飛び込んできた。日…
AR(拡張現実)を実用化レベルまで進めた意義 少し情報としては古くなるけども、頓知・(Tonchidot)が開発した「セカイカメラ」は、AR(拡張現実:augmented reality)を実用化レベルまで進めたということ以上に、カメラと携帯の境目をなくし、携帯端末だけ…
イネブラー型ベンチャーの活発なオープンソース化の動き OpenPNEという株式会社手嶋屋がオープンソース方式で開発を行ってきたSNSエンジンをご存知だろうか。OpenPNE はPCとモバイルのハイブリッドなプラットフォームに、豊富なSNS機能を搭載し、多様なサー…
今回は、これまでのエントリー内や別途メールで読者の方々から新たに提供していただいた情報やコメントを整理してインプリケーションをまとめてみようと思う。特にfutureeyeさんからは有益な情報提供やコメントをいただき感謝したい。こういう情報連携ができ…
3月23日付の日経エレクトロニクスで「ユーザー参加の開発が大量生産ビジネスに変革を迫る」という特集が気になったので思うところを書いてみる。ガラパゴス化する製造業を脱するためには、今後、企画、開発、製造のすべての段階でオープンな環境の構築が不可…
インターネットのブランド広告ネットワークのグラムメディア社の今後の成長に期待が高まっている。3月10日に、インターネット広告での世界最大の女性向け広告メディア・ネットワークの米国グラムメディアの日本法人・グラムメディア・ジャパンが動画広告サ…
かつてWinnyなど違法なファイル交換ソフトのゲリラ的な流布により社会的問題化したP2Pネットワーク技術が、セキュアな完成度の高いネットワーク技術に進化して再び注目を集めている。 ネットから簡単にダウンロードできる無料のP2Pソフト「KeyHoleTV」を使っ…
米国政府は、2月27日に最大の金融機関シティグループの保有優先株を普通株に転換することにより36%の大株主になることを発表し、事実上、米国政府管理下で同金融グループの事業の整理が進められることになった。こうしたことから米国の金融不安が再燃し、米…
ソニーは2009年2月27日、4月1日付でハワード・ストリンガー会長兼CEOが社長を兼務するとともに(中鉢社長は退任し2頭体制に終止符)、電機部門を大きくコンスーマー・プロダクツ・グループ(テレビ、デジタルカメラ)とネットワーク・プロダクツ&サービス…
2月23日、電通より2008年の日本の広告費の統計が発表された。サブプライム危機による年後半の急速な景気悪化で、総広告費は6兆6926億円と前年比▲4.7%の減少になったと言う。 媒体別では、テレビ広告費が1兆9092億円で前年比▲4.4%減少(対総広告費シェアは2…
これまで、クラウドコンピューティングをテーマに10年後のICT社会を予想することをコンセプトに色々書いてきたが、何故、こうしたテーマに拘ってきたか深い理由がある。これまで日本の技術的な強みが活かされてきた電子情報産業が、Googleに代表される米国発…
元リクルートのホットペッパー事業部長で同誌を4年で売上高約300億円、営業利益約100億円の事業に育て上げた平尾勇司氏が体験談として書いたリクルート式「楽しい事業」の作り方、Hot Pepper 〜ミラクルストーリーを読んだ。そこから分かった儲かるネットビジ…
2008年8月16日のエントリーで、10年後のIT社会インフラのキーワードは、Wikiとクラウド・コンピューティング、メタバース、メタデータではないか、そして、メタデータが10年後の電子空間の中で浮遊するコンテンツやオブジェクトを有機的に(=意味的に)繋…
米Amazon.comは2月9日、電子書籍リーダーの第2弾となる「Amazon Kindle 2」を発表した。同日から予約を受け付け、24日に出荷開始し、価格は前モデルと同じ359ドルとのこと。 但し、厚みは前モデルより薄く、iPhoneより薄い0.91センチになり、重量も前モデル…
私はかねがね事業戦略のプレゼンテーションや講演では、今後、ICT関連企業がICT市場でのソフト・コンテンツサービス市場を開拓していくのならば、現在10兆円のBtoC型の広義のコンテンツ市場(映画、テレビ、新聞、各種情報サービス、ゲームソフト、ネット広…
今日は、あるモバイル関連のベンチャーキャピタリストの人達との飲み会があった。大企業事業会社系や独立系なども様々。各人のバックグランドも様々で人と人の繋がりを大事にするコミュニティーなので楽しい! 話題の共通テーマはどうしたら事業を育てられる…
米国のAmazon.comが1月29日に発表した第四半期(10〜12月期)の3か月分の決算は、売上高は前年同期比18%増の67億400万ドル、純利益は同9%増の2億2500万ドル。2008年度の12か月分の通期では、売上高は前年比29%増の191億7000万ドル、純利益は同36%増の6…
マイクロソフトは第二四半期(2008年10〜12月期)の売上高が加減見込みを下回る166億ドルとなり、かつての2桁成長から前年同期比2%成長に急落した。 理由は、低価格PCのネットブックのシェアが上昇し、最新OSのVISTAよりも一世代前のXPが売れるようになっ…
年初のエントリー「2008年の回顧と2009年の展望」で米国自動車大手ビック3の経営破綻の懸念や日本国内の企業業績のここ1〜2ヶ月での急速な悪化局面に入り、足元も坂道を転げ落ちる5合目あたりを彷徨っている状況だが、ピンチはチャンスだと書いた。そん…
日経エレクトロニクス1月26日号で、米国Sun Microsystemsの副社長兼フェローでJavaの最初の設計を手掛けた「Javaの父」と呼ばれるJames Gosling氏とのインタビュー記事の中で、同氏がGoogleの技術戦略に疑問視するコメントがあったので紹介する。 Q)Google…
今日、飲みに行ったのは、昔の会社からの同僚と、途中入社の同期の3人。で、盛り上がった話題は、1980年代のお互いの中国ドタバタ旅行記。 同僚の同期は、天安門事件以前の中国・北京への会社での出張経験を語り、自分は会社入社前の学生時代の1980年代前半…
1月17日のエントリーを酒の肴に出したところ次世代メディアプラットフォームが携帯でもPCでもテレビでもゲーム機でも何であれ、単純明快かどうか、メッセージが伝わるかどうか、が焦点になった。それと同時並行して、携帯電話業界に詳しいBatayan3さんのエ…
遅まきながら湯川鶴章氏の「次世代マーケティングプラットフォーム」(2008年10月6日発刊)を読んだ。今の広告メディアの概念は大きく変わると再認識した。 もはや次世代の広告市場は、「電通 vs Google」でもなく、ましてやGoogleが独り占めできるプラットフ…
日経ビジネス1月12日号で「相次ぐM&Aの現実〜日本人飛ばしが始まる」という特集記事が掲載された。オープンネットワーク経済化ということとも、どこかで関係してくるような気がするので呟きを書いてみる。ICT業界的にはクラウド・コンピューティングに代表…
1月5日、米国Yahoo!は、韓国Samsung Electronics と「Yahoo! Widget Engine」と呼ぶソフトウエアに対応したテレビ製品を発売する予定だと発表した。テレビメーカーがYahoo! Widget Engine対応テレビを販売するのは初めてだという。 Samsungは、Yahoo! Widg…
予告があるにも関わらず大地震が起きているときは、悲嘆にくれてしまい、明日を考える余裕がなくなってしまう。特に、日本はそのような傾向が強いような気がする。でもその時に勝機があるのだ!とつくづく思う。年末、書籍・雑誌の片付けをしていたとき、丁…
ICT業界が大きなパラダイムシフトの中にあって,2009年のICT業界は一寸先は闇の状況にあると言っていいだろう。 前回、金融経済市場と米国中心のテクノロジー動向については、色々言及してみた。今回は、日本国内を中心とした2009年の業界トレンンドの妄想を…
明けましておめでとうございます! 早速、近くの不動尊に初詣に行き、おみくじを引いてきました。何と大吉!! よろず細かきことに心を配らず、時の至るのを待てば物事成る。病人長引くも大切に養生すれば、ついに本復する。生死十に八九生きる。暴風下にあ…